Intel第13・14世代CPUの不具合に新パッチ「0x12F」登場！さらなる安定化に期待！

インテルは、13世代/14世代向けに新たな修正パッチ「0x12F」のリリースを正式に発表しました。
この記事では「0x12F」マイクロコードをざっくり紹介します。

13世代/14世代の不具合とは？

ざっくり説明すると、13世代/14世代のインテルCPUでは、マイクロコードの制御や電力設定などが原因で、パソコンの動作が不安定になったり、CPUが劣化することがあります。

対策としては、使用しているマザーボードのBIOSを更新し、修正パッチ（例：0x12F）を適用することで、改善・予防が期待できます。

「0x12F」で改善することは？

2024年9月末にリリースされた「0x12B」を補完するために、2025年5月にインテルは13世代/14世代CPU向けに新たに「0x12F」のリリースを発表しました。

「0x12F」を適用することで、低負荷＆少スレッドの処理を数日間連続して行った場合に発生するかもしれない不安定さが改善されます。

「0x12F」について、ざっくりまとめると…

• 0x12Bを補完するためにリリース
• PCをつけっぱなしにすることが多い人はパッチ適用推奨
• 不安定になる根本的な原因は変わっていない

ということです。

Intel Core 第 13 世代および第 14 世代 Vmin シフトの不安定性に関するアップデート – 新しいマイクロコード アップデート (0x12F)

Intelでは製品の継続的な改善の一環として、2024年9月にリリースされたマイクロコード「0x12B」を補完する形で、新しいマイクロコード「0x12F」をリリースします。
この新しいマイクロコードは、Intel Core 第13世代および第14世代のデスクトップCPU搭載システムにおいて、Vmin Shift（最低動作電圧の恒常的な上昇）による不安定性に寄与しうる状態をさらに改善します。

この0x12Fアップデートは、数日間連続稼働しているシステムで、低負荷・軽スレッドのワークロード状態が続いた場合に起きる可能性がある問題に対するIntelの調査に基づいてリリースされたものです。

※重要：この0x12Fのリリースは「Vmin Shift 不安定性の根本原因」に関するIntelの見解を変更するものではありません。

引用：インテル公式コミュニティ-製品サポートフォーラム
URL：https://community.intel.com/t5/Processors/Intel-Core-13th-and-14th-Gen-Vmin-Shift-Instabilty-Update-New/m-p/1686948

各メーカーの「BIOS」更新はいつごろ？

修正パッチが適用されたBIOS更新用ファイルは、3ヶ月以内に公開されることが多いです。ただし、マザーボードのモデルによっては更新ファイルの公開に時間がかかる場合があります。

定期的にメーカーの公式サイトをチェックすることをおすすめします。

BIOSを更新する方法は？

BIOS（マザーボード）の更新方法は以下の記事で詳しく紹介しています。MSIマザーボードを例にしていますが、他メーカーでも参考になる点が多いと思います。

※なお、BTOユーザーは、まず購入したお店に問い合わせてみてください。

MSIマザーボード「Intel MEファームウェア＆マイクロコード 0x12B」アップデート方法（2024年）

13世代/14世代の修正パッチ「0x12B」の提供開始に合わせて、Intel ME（Management Engine）ファームウェア の新バージョンが公開されました。この記事では、MSIマザーボードを例にアップデートの方法を簡単に紹介しま...

keisei2155.jp

2024.10.25

電力設定は「Intel Default Settings」推奨

電力設定は細かな調整が難しいので、「Intel Default Settings」プロファイルを選ぶことをおすすめします。

※電力設定は、BIOS画面から変更できます。

筆者のコメント

2024年9月末にリリースされた「0x12B」が一部では最後と言われていましたが、新たな修正パッチリリースには驚きました。

インテルが引き続き問題解決に取り組んでいるのは心強いと思います。

実際の動作環境によって修正パッチの効き目に差はあるかもしれませんが、安定性の向上に期待したいところです。

以上、ご参考まで！